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2005年春、須田帆布の主人、須田栄一氏と
鎌倉 " outside in " の openning partyで 久しぶりに会った。
おしゃべりの中で、
彼は「いまシャツを作りたい。欲しいシャツが無い」と言った。
そこから、caban room が協力することになった。
須田は茨城、霞ヶ浦近くの手賀に農家を買い、内部を改装し、
週末の棲み家とギャラリーにしている。
5月の週末、手賀に行って須田一家といっしょに過ごした。
そこには、都会と違う太陽、空、風、水、土、生物、植物があった。
この風景になじむシャツを生み出すこと。
道具のように使い込むほど手放せなくなる、そんなシャツ。
野良着と命名された。
イメージをひとつにし、デザインを確認しあい、生地を決めた。
釦にオリジナリティを、そしてシャツの内側までもデザインした。
試作し、手直しし、それから手作りのファッションショーまで、
短いが、濃密な時間だった。
須田は、できあがったシャツを眼を細めて、見ていた。
その中でも一番のお気に入りは "ごきげんシャツ" だった。
彼の親父がいつもこのシャツを着ていたらしい。
caban room
小野 喜代治
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